はじめに:和歌山城の天守閣でタイムスリップ気分
和歌山県のシンボルとも言える和歌山城。
その魅力は、ただ眺めるだけでは終わりません。実際に天守閣に登ってみると、当時の城主たちが歩んだ場所に思いを馳せながら街を一望できるという贅沢な体験が待っています。
今回は、歴史好きはもちろん、ファミリーやカップルでも楽しめる無料の動物園や、紅葉の名所となる御橋廊下、そして落ち着いた雰囲気が魅力の茶室「紅松庵」など、和歌山城 天守閣を中心におすすめスポットをめいっぱいご紹介します。
ちなみに大手門の向かい(北側)にモンティグレ・ダイワロイネットホテルという商業施設や飲食店が多くありまして、北側(市営中央・北駐車場)に停めておくとご飯も困りません。
天守閣の魅力:歴史と絶景を同時に体感
まずは和歌山城のメインステージともいえる天守閣。外観からすでに重厚感があり、石垣を見上げながら坂道を登っていくとテンションが高まります。
- 歴代城主にまつわる展示品
天守閣内には、徳川御三家の歴史をはじめとした刀剣や鎧、古文書などが展示されており、歴史ファンにはたまらない空間。ガイドブックだけでは知り得ないディープな和歌山の歴史を実感できます。
- 最上階からの景色は圧巻
天守閣の最上階に到着すると、和歌山市内や遠くの海まで一望できるパノラマビューが広がります。天気が良い日はもちろん、雨の日でも独特の風情があり、しっとりとした城の佇まいを楽しむのも一興です。
無料の動物園や御橋廊下・紅松庵も必見
和歌山城の楽しみ方は天守閣だけではありません。敷地内やその周辺には、意外な穴場スポットが点在しています。
- 和歌山城公園動物園(無料の動物園)
実は、和歌山城内の一角に無料で入場でき動物園があるんです!
レッサーパンダやシカ、サル、フラミンゴなどさまざまな動物たちと出会えるので、お子さま連れには特におすすめ。
入園料無料とは思えない満足度の高さで、ちょっとした休憩にもぴったりです。
- 紅葉の名所・御橋廊下
天守閣から少し歩くと見えてくるのが、赤い欄干が美しい「御橋廊下(おはしろうか)」。秋になると紅葉とのコントラストが映え、写真映えスポットとして有名です。江戸時代に思いを馳せながら、紅葉の季節ならではの絶景を楽しんでみましょう。
- 茶室 紅松庵で過ごすひととき
城内にある茶室「紅松庵(こうしょうあん)」は、和の空気感にひたれる落ち着いた空間。予約制の茶会や体験も行われることがあり、本格的な抹茶と和菓子を味わえるチャンスも。歴史的建築を眺めつつ静かなひとときを過ごすのは、旅の良い息抜きになります。
雨の日でもOK!周辺施設も合わせて楽しむ
せっかく行くなら晴れの日がいい…と思いがちですが、雨の日にも楽しめるのが和歌山城やその周辺の魅力です。
- 和歌山市立博物館
和歌山城のすぐそばにあり、和歌山市の文化・歴史を深く学べます。雨でも濡れずに充実した時間が過ごせるのでおすすめ。
- 和歌山城ホール
コンサートやイベントが行われることも多く、タイミングが合えば地元ならではの催しに参加できます。
- 雨の日にはコチラのマップから周辺のスポット探してみてネ!
合わせて楽しむ和歌山県のおすすめスポット
和歌山城周辺を満喫したら、ちょっと足を伸ばして他の観光地へ出かけるのもあり。ここでは、車や公共交通機関でアクセスしやすいスポットをピックアップしてみました。
- 南紀白浜エリア
白良浜や温泉地、アドベンチャーワールドなどが集結。家族連れやグループ旅行に最適です。
- 熊野古道
世界遺産に登録された歴史ある道。自然と歴史を同時に楽しみたい方におすすめ。
- 高野山
豊かな自然と寺院が立ち並ぶ、神聖な場所。
早朝の朝日や紅葉シーズンも美しく、心身共にリフレッシュできるスポットです。
- 和歌山の王道観光マップから近くの行きたい所も探してみてネ。
和歌山城の歴史を時系列に並べて見る
和歌山城は、戦国時代から江戸時代を経て、現代に至るまでさまざまな変遷をたどってきました。ここでは、主要な出来事を時系列で簡単にまとめてみます。
- 1585年(天正13年)頃
豊臣秀吉の命により、その弟である豊臣秀長(あるいは甥の秀次とも)によって築城が始まったとされます。紀伊の支配を固める拠点として重要な役割を担いました。 - 1600年(慶長5年)前後
関ヶ原の戦い後、浅野氏が紀伊国を治めます。浅野家が城郭を整備しつつ、和歌山城はさらに機能を拡充。 - 1619年(元和5年)
徳川家康の十男・**徳川頼宣(よりのぶ)**が紀州藩主として入城し、和歌山城が「紀州徳川家」の居城となります。以降、紀州徳川家は御三家の一つとして江戸幕府を支えました。 - 1667年(寛文7年)~
第二代藩主**徳川光貞(みつさだ)**の時代に城内の整備が進み、天守や石垣などが大きく改修されます。 - 1716年(享保元年)
紀州藩主出身の**徳川吉宗(よしむね)**が江戸幕府第8代将軍となり、和歌山城と紀州徳川家は一層注目を集めます。 - 1850年前後(江戸末期)
ペリー来航などで幕末の動乱期に突入。紀州藩も幕末の改革に取り組む中、和歌山城も防備を整えるなどの対応が必要となりました。 - 1869年(明治2年)以降
明治維新後の廃藩置県によって紀州藩は消滅。和歌山城も行政機関などの用途で使われましたが、多くの城郭が取り壊されたり、移築されたりしました。 - 1945年(昭和20年)
第二次世界大戦の空襲により、天守閣をはじめとする主要建造物の多くが焼失。 - 1958年(昭和33年)
天守閣が鉄筋コンクリート造で再建され、現在の姿に。以降、公園として整備され、一般公開されるようになりました。
長い歴史の中で、幾度となく修築や再建を繰り返した和歌山城。壮大な石垣と重厚感ある天守閣は、まさにこれまでの歴史を物語っています。
まとめ
和歌山城の天守閣へ足を運ぶと、迫力ある歴史展示や見晴らしの良い景色だけでなく、敷地内にある無料の動物園や美しい御橋廊下、そして茶室「紅松庵」など、意外に知られていない魅力をたくさん発見できます。
さらに、周辺の南紀白浜や熊野古道、高野山など、和歌山県全体を満喫できるスポットが豊富なのも魅力のひとつ。日帰りはもちろん、一泊二日などのプランでも充実した旅が楽しめるでしょう。紅葉シーズンやイベントの開催時期を狙って訪れてみれば、きっと忘れられない思い出が作れますよ。