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紹介記事

《ぷち秘境》ひき岩群はお手軽大絶景だった!

2023.01.12

1800万年前の地球にタイムスリップ!?

田辺市街から5kmほどしか離れていないこのひき岩群。

一般道から、うっすらと岩肌は見えるものの、その岩に登れるなんて思いもよらなければ、そのふもとにこんな大自然が広がっているなんて、びっくり!

東西1.5km、南北1.0km、標高は80m〜150mの丘陵地に剥き出しの岩が無数に点在しており、その様子が天を仰ぐヒキガエルのように見えることから「ひき岩群」と名付けられたそうです。

この辺りの地層は、新世代第三期中新世(前期)1800万年〜1600万年前のもので、大地が地殻変動によって南北方向に30度ほど傾き、さらに風化・侵食されやすい泥岩であったため、層ごとに岩山が出っ張った形になったそう。

天を仰ぐ大きな大きなヒキガエルたちは、地球の長ぁぁぁぁい歴史の賜物ということですね。

ではでは、ひき岩群へ入って行きましょう!

今回、私たちはふるさと自然公園センターの一画にあった案内板を参考に歩きました。

訪れたのは、年の瀬、暮れも暮れの12月28日。

年末年始のお休みで、ふるさと自然公園センターの駐車場は利用できませんでしたが、

県道35号沿い、こちらのセンターより少し西側にも駐車場があり、困ることはありませんでした。

遊歩道の入り口は岩口池のほとり、「ライオンズの森 ひき岩群遊歩道入口」という立て札を目印にして下さい。

写真内、白い丸の辺りです。

ゲートをくぐって、森へ入りましょう。

岩口池のほとりです。整備されていて歩きやすいです。

ま、普通の森だね、なんて、のんびり歩いていると、

突如、目の前に大きな岩肌が!一同、大興奮!!「すごーーーーい」

はい、きましたーーー!第1展望台

なんじゃこりゃー!どこを撮ってもベストショット!

第1展望台から、南の眺めです。はるか田辺湾まで見えます。早朝や夕方にも訪れてみたいです。

帰宅後調べると、この写真中央の黒いこんもりが「象の背」かと。

それでは、第1展望台を後にして、第2展望台を目指します。

うっそうとしたジャングルのような景色。

本当にここは田辺市?屋久島とかじゃね?と疑いたくなるような景色が続きます。

第2展望台へ到着。360度、見渡せるこの開放感!

▲空が近い!「とったどーーーー!」

▲第2展望台からのハイライト「三匹のカエル」

▲開放感を感じると人は手を上げるようです。笑

▲両側に鎖のあるこの道も趣があります。

第2展望台を後にして、遊歩道を進むと一般道(県道208号)に出ます。

それを右(北)に曲がると、橋の欄干にカエルが鎮座する蟇岩橋が見えてきます。

▲親子かな?

さらに北上すると、右手に和歌山県天然記念物に指定されている蟾蜍岩(ひきいわ)が現れます。

下の写真の右手が蟾蜍岩です。南側から見ると、まさにカエルのようです。

▲高さ45m、見よ、この迫力!!

ひき岩群の散策は、まだ終わりません。岩屋観音さまもございますよ。

さらに一般道を北上すると、「岩屋山」の文字が。

こちら岩屋観音様には、新西国三十三番霊場があり、こちらの遊歩道もまたとても素晴らしいものですので、別でご紹介させて頂きます。

まとめ

以上が、ひき岩群のご紹介でした。

この県道208号の東側エリアの所要時間は、ゆっくり歩いてよく笑って、約2時間程度のハイキングでした。

ひき岩群の魅力は、この東西1.5km、南北1.0km、標高は80m〜150mの決して広いとは言えないエリアの中に、

たくさんの景観がギュッと詰まっているところではないでしょうか。

鬱蒼としたジャングルのような景色あり、ごつごつとした岩山あり、

そして、空も近く、海まで望める開放感。歩みを進めるたびに、ちがう景色がどんどん展開して行きます。

岩山の上では滑落に十分注意が必要かと思いますが、小学生以上のお子さまの自然体験にはとても良いスポットだと感じました。

和歌山県が誇る博物学者南方熊楠も度々、植物採集に訪れたと言われるこの岩山群。

貴重な植物たちの営みを大切に残しながら、後世に残していきたい景勝地ですね。

ぜひ、一度と言わずに何度でも訪れてみてください。

ひき岩群国民休養地のパンフレット、おすすめです。ご参考に♪

https://www.city.tanabe.lg.jp/kankyo/hikiiwa/hikiiwa_pamphlet.html